ユニフォームの大事さ

city of chocolate

またまたすっかり更新していなかったこちらのブログ(汗)
9月、10月は旅行やら出張やらでかなりの期間、日本にいなくてかなりバタバタ。

パリで開催されたMaison & Objet(展示会、以下M+O)の視察がてらブリュッセル(ベルギー)とアントワープ(同)へ行ったのが9月初旬。一旦日本に戻りほんの2~3日過ごしたあと、また欧州に戻って、ベルリン(ドイツ)、ビアリッツ(フランスバスク地方)、サンセバスチャン(スペインバスク地方)を夫と巡り9月末に帰国。10月頭から中旬にかけては、北欧出張でストックホルム(スウェーデン)とコペンハーゲン(デンマーク)で過ごした。

そうしているうちに気づいたらもう今年の終わりも見え始める11月になってしまった。

で、今日のお話はユニフォーム(制服)について。



前述の通り、9月上旬にベルギーに行ったのだけど、M+Oを行程に入れていたのと乗継などの関係で、成田からは一旦パリのシャルルドゴール(CDG)に入り、空港内のホテルで一晩過ごして翌朝TGV(フランスの超高速列車)でブリュッセルと移動。ブリュッセルでは2泊することにしていて、ブリュッセルから電車で1時間ほどでいけるアントワープへは日帰りで行った。

ちなみにアントワープは「フランダースの犬」の舞台として有名。

ベルギーのノートルダム大聖堂

建物の後ろに見える高い塔がアントワープにあるベルギー最大のゴシック建築、ノートルダム大聖堂。

聖母被昇天

「フランダースの犬」でネロが見たいと思っていたルーベンスの絵。

そしてアントワープってモードの街。
アントワープ王立芸術学院の出身者には、アン・ドゥムルメステール、ウォルター・ヴァン・ベイレンドンク、ダーク・ヴァン・セーヌ、ダーク・ビッケンバーグ、ドリス・ヴァン・ノッテン、マリナ・イーなどがいて、この6人は同期でもあり、80年代にロンドンでコレクションを発表。そこから注目されたのがきっかけで、“Antwerp Six(アントワープ6)”と呼ばれ、アントワープ発のモードもまた注目されるようになったという。
※ マリナ・イーのかわりに、マルタン・マルジェラを加えてアントワープ6と呼ばれることもある。

というわけで、ドリス・ヴァン・ノッテンの本店にもチラッと寄ってみた。
DRIES VAN NOTEN

と、話がそれだけど…。

もはや記憶が曖昧なんだけど、多分、CDGからブリュッセルの車中か、ブリュッセルからCDGの車中での出来事。

TGV btw Brussels and Paris

一緒に行った友達のRikaちゃんと楽しく喋っていたところ、通路を通りかかった一人の男性に「君たちの荷物はどこだ?」声をかけられる。

なんでそんなこと聞かれるんだろう?

あまりに脈絡なく聞かれたので、Rikaちゃんと2人でポカーンとなっていると、
「だから、荷物はどこかと聞いてるんだ」とまた言われる。

あまりにまくし立てるように聞いてくるけど、こっちからしたら「なんであんたに教えなきゃいけないのよ!」って感じで「何のために荷物について聞いてくるわけ?」と返すと、今度は向こうが「はぁ!?」といった表情をしている。なので、もう一度、「なんで荷物の場所を教えなくてはいけないのか?」と聞くと、「CUSTOMS!(税関チェック)」という。

それならそうと早く言えー!!
スーツケースは乗り口近くのスーツケース置き場にあり、身の回り品はここにある、というような説明をしつつ、自分のスーツケースを指し示せというのでスーツケース置き場まで案内すると、「Thank you」といって立ち去っていった。

欧州内での国境をまたぐ電車移動は初めてではないし、電車内でCustomsに遭遇するのも初めてではない。

にも関わらず、今回「え?なに、こいつ?新手のスリか詐欺かなんか?」と思った理由は、その男性の服装にある。

この男性、ユニフォームを着ていなかったのだ。

ユニフォームでなくてもいい。CUSTOMSとでも書いた腕章でも、バッヂでもなんでもよいのだけど、そういった類の、所属を表すような何かを一切身につけていなかった。

どんな格好だったかというと、詳しくは覚えていないけれど、ハイゲージなニットにチノパンかデニム。そしてリュックサックを背負っているという、軽装のトレッキングスタイルのような感じで、完全に旅行者にしか見えない。

だから最初、通路から男性に声をかけられた時、無意識のうちにも「この人、席探してるのかな。もしかしてチケットに表示されてるのと違う席に座ってしまったのかしら…」といった方向でしか頭が働いておらず、まさか何かの職員だとは全く思わなかったというわけ。

そう考えると、やはりユニフォームって大事だなと思う。
知らない人に話かける/話かけられることの違和感を和らげるし、そこで交わされる会話なり質問なりの妥当性をちゃんと証明してくれるだけのオーソリティの提示ということになるわけで。もちろん、逆に言えば、ユニフォームを悪用した犯罪というのもまたあるわけなのだけど。

どこに所属しているかが分かる装いって大事だなと思った次第。

ちなみに同じような話で、「どこに所属」というのは組織だけでなく地域というのもある。
その地域に住んでいる人かどうか装いから分かることもある。

例えば、こないだオカマの方がやっている浅草のスナックに行ったら「あなた、この辺の子じゃないわよね。どこに住んでるの?」というので「青山」というと、「やっぱりね。この辺歩いてる子たちと全然違うもの。なんか爽やかだし。」というようなやり取りがあった。年の離れた友達と下町を散策する日だったので、歩きやすさ重視で、まぁたいした格好もしていなかったけれど、浅草の地元色を纏っていなかったよう。

世界のあちこちを歩いていても、日本人の団体(2-3人の女の子グループであっても)ってすぐ日本人だと分かる。

どっちがいいとか悪いということではないのだけど、私は旅行に行く時(特に海外)には意図的に使い分けるようにしている。ただ、「なにをもって、その土地の人らしいと感じるのか」というようなあたりは、厳密に分解して理解できているわけではないので、まだまだ実験しながらなのだけどそのうち何らかまとめたい。

ちなみに私はその意図的な使い分けを心のなかで「ステルスモード」と「ステートメントモード」と呼んでいる。

ま、その話はまた今度。

《おまけ》

滞在中、ブリュッセルではベルギービールウィークの真っ最中。こんなコスチューム着た人も。

Belgian Beer Week

イベント関係者と一目で分かるので、何か困ったことなどあったらいきなり話かけて大丈夫そうだなと分かる。

小便小僧もこの日は同じようなコスチュームを着ていた。6月にブリュッセルに行った時は裸ん坊だったけれど。

「世界一の衣装持ち」とも呼ばれる小便小僧のジュリアン君

「世界一の衣装持ち」とも呼ばれる小便小僧のジュリアン君

アントワープでは日本から来たと思しきお坊さんの団体にも遭遇。日本でもこんなにまとまった数のお坊さんを見ることはないなぁ。パッと見でお坊さんと分かるのも、単に丸刈りだというのではなくこの装いをしているからこそ。

お坊さん in アントワープ

ちなみにお坊さんつながりでいくと(どんなつながり?)、出張で出かけたストックホルムでのカンファレンスでは、チベット仏教の僧によるメディテーションと講演という珍しいプログラムもあったんだけど、その僧が登壇する前日にも「きっとこの人が明日の登壇者だ」と気づいたのはもちろん独特な装いあってこそ。

Tibetan Buddhist Monk

ちなみに服の素材はフリースw イギリスのリバプールから来たと言っていた気がするし、北欧での登壇だし、寒いからね…。



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